リバーブと並んでよく使われるエフェクト、ディレイ。
でも「リバーブとどう違うの?」「どんなときに使うの?」という疑問を持っている方も多いはず。
実はディレイはリバーブよりシンプルで、目的さえはっきりすれば迷わず使えます。
今回はせいいち先生に、現場歴30年のエンジニア目線でディレイの本質を教えてもらいました。
ディレイってリバーブと何が違うんですか?
山で「ヤッホー」と言うと遅れて返ってくるよね。
あのイメージがディレイなんだよ。
リバーブと同じように自然なディレイと効果音的なディレイがあるよ。
入力した音を一定時間遅らせて再生するエフェクト。遅らせる時間(ディレイタイム)や繰り返す回数などを設定できる。やまびこのように音が追いかけてくる効果が得られる。
リバーブについてはこちらで詳しく解説しています。
ディレイの2つの使い方
使い方1:声に厚みを持たせる
気づかないくらいのずれが理想でね。
ダブリングって聞いたことあるかな?
ボーカルトラックを複製または二度録音して重ねることで、声に厚みや広がりを出すテクニック。ディレイで短い遅延をかけることで、より自然なダブリング効果を得ることができる。
使い方2:効果音的な演出
例えばこんな感じ。
「ラブ ラブ ラブ ブ ブ」
歌の最後の言葉がどんどん遠くに消えていく感じね。
音が左右に跳ね返る特徴的で面白い効果が得られるんだよ。
効果音的なディレイの代表例がBOOWYのクラウディハートのイントロ。布袋寅泰さんが使用した「追っかけディレイ」で、ギターの音がディレイによって追いかけるように繰り返されることで、あの印象的なイントロサウンドが生まれている。布袋さんはディレイの使い手として有名で、ディレイタイムを曲のテンポに合わせて設定することがポイントとされている。
ディレイをかける判断と失敗しないコツ
目的をしっかり持つことが大事で、ディレイをかけて良くなるという考え方はあまりしないんだ。
「歌が薄いからディレイで厚みを持たせる」
「特殊効果が欲しいからディレイをかける」
この2つが判断の基準だよ。
個別に一緒に考えましょう。
音量バランスの整え方についてはこちらも合わせて読んでみてください。
- ディレイとはやまびこのように音を遅らせて返すエフェクト
- 使い方1:声を薄くずらして厚みを出す(ダブリングより自然)
- 使い方2:やまびこのような効果音的な演出(例:ラブ ラブ ラブ ブ ブ)
- ピンポンディレイは音が左右に跳ね返る特徴的な効果
- かける判断は「厚みが欲しいとき」「演出が欲しいとき」の2つ
- 目的ありきで使う。ディレイをかけて良くなるという考え方はしない
- 失敗はかけすぎ一択。うっとうしくなる
- 設定の詳細(テンポ合わせなど)は個別に相談を
ディレイの設定はテンポや曲によって変わります。
「自分の曲に合う設定を知りたい」という方は、やさしいDTM道場で一緒に考えましょう。

