歌ってみたに必要なカラオケ音源の入手方法は5種類あります。それぞれに注意点が違うため、知らずに使うと著作権上のトラブルになることも。現場エンジニア30年のせいいち先生が正しい入手方法を解説します。
カラオケ音源の入手方法5種類
大きく分けると5種類あるんだよ。
- アーティスト側が提供しているOFFボーカル音源(公式配布)
- 有志が作ってくれたOFFボーカル音源(ファン制作)
- 歌っちゃ王などの有料サービス(購入・申請)
- 耳コピ(自作)
- ステムスプリッター(音源分離)
⑤は歌ってみたを公開する用途では使えません。②は使えるものがほとんどですが、NGのものが混ざっている場合があるため注意が必要です。
①アーティスト側が公式提供しているOFFボーカル音源
ボカロPなんかが多い気がするけど、探せば結構見つかるよ。
提供されていても許諾範囲がいろいろなんだ。
歌ってみたに使ってOKなものもあればNGなものもある。
大体は注意やお願いという形で明記されているから必ず確認してね。
アーティストの配布ページや概要欄に「歌ってみた利用可」「商用利用不可」などの形で記載されていることが多い。明記されていない場合は直接確認することが必要。
②有志が作ってくれたOFFボーカル音源|初心者には注意が必要
基本的にはOKなんだけど、制作方法がNGの場合があるんだ。
その場合はNGだよ。
見分けるのが初心者には難しいんだけどね。
ステムスプリッターで作られたものかどうかを見分けるのは初心者には難しい。知らずにNGの音源を使ってしまうリスクがあるため、初心者が使うには危険な選択肢といえる。
歌ってみたの全工程の流れはこちらで確認できます。
③歌っちゃ王などの有料カラオケ音源サービス
比較的安価で使用できるけど、歌いたい曲が意外とないことが難点だね。
株式会社友ミュージックが運営するカラオケ音源配信サービス。J-POPを中心に1万曲超のカラオケ音源をYouTube上で公開しており、音源はプロ制作のオリジナル。料金は1曲990円〜(収益化済みの場合は有償)。
禁止事項:キー・テンポ変更、ガイドメロ削除などの編集加工はNG(曲の長さ調整のためのカット編集はOK)。
④耳コピでカラオケ音源を自作する
他の人に依頼することもできるね。
しかも耳コピって聞き分けるだけじゃなくて、曲を理解することにつながるんだよ。
いろんな技術が身につくし、気づいたら作曲できるようになった生徒さんも多いよ。
でもそんなのは必要ないんだよ。
その曲に聞こえてしまえば問題ないと思わないかい?
実はDAMのカラオケで流れてくる曲も耳コピで作っているんだけど、完コピではないんだよ。
まずその曲に聞こえるレベルを目指して、そこから完成度を上げていく感じだね。
細かい部分の再現は完成度を上げる作業であって、耳コピの本質じゃないんだよ。
完コピは目指さなくていい。「その曲に聴こえる」レベルを最初のゴールにして、そこから少しずつ完成度を上げていくのが正しいアプローチ。
DAMのカラオケも耳コピで作られていて、完コピではない。それでもちゃんとその曲に聴こえる。それと同じことを目指せばいい。
AIをフル活用した方法だからやる気があれば必ず到達できるよ。
レッスンでしか教えることができないんだよ。
いつか詳しく話をするね。
⑤ステムスプリッター|歌ってみたの公開には使えない
個人的な用途であればかろうじて使えるけど、ネットへの公開などはアウトだよ。
AIを使って楽曲からボーカル・ドラム・ベースなどを分離するツールの総称。個人的な用途(練習など)はかろうじて許容される場合があるが、分離した音源を使って歌ってみた動画を公開することは著作権上の問題があるためNG。つまり歌ってみたでは使えない選択肢。
楽曲には大きく2つの権利がある。
著作権:メロディや歌詞に対する権利。作曲者・作詞者が持つ。
著作隣接権:録音された音源そのものに対する権利。レコード会社などが持つ。
カラオケ音源を使って歌ってみたをYouTubeに公開する場合、著作権についてはYouTubeがJASRACと包括契約を結んでいるため、個人が投稿する場合は基本的に手続き不要。
ただしステムスプリッターを使った音源の公開は、著作隣接権(原曲の音源そのもの)を侵害する可能性があるため、著作権法に抵触するリスクがある。「ボーカルを消しただけ」であっても、原曲の音源を無断で複製・公開していることに変わりはない。
結局どれから始めればいいの?
正直、探す時間がもったいないし、作った方が速いんだよ。
見つけても権利関係の確認、音源のクオリティ管理などいろいろやらないといけないことがあるからね。
だったら作った方が速いなと。
でも耳コピって難しそうで怖いです…
好きな曲なら楽しくできるし、手順に沿って教えるからびっくりするほど簡単だよ。
1番→3番→4番、もしくは最初から4番(耳コピ)。
探す手間・権利関係確認・音源クオリティ管理を考えると、結局自分で作った方が速い。耳コピが習得できれば、好きな曲を自由に歌ってみたにできる。
録音の準備については次の記事も参考にどうぞ。
ビビらなくて大丈夫。耳コピの第一歩をやさしいDTM道場で踏み出してみてください。
やさしいDTM道場の門をたたく- カラオケ音源の入手方法は5種類ある
- ①アーティスト提供音源:見つけたら許諾範囲を必ず確認する
- ②有志制作音源:基本OKだがステムスプリッター使用のものはNG。初心者には見分けが難しい
- ③歌っちゃ王などの有料サービス:1曲990円〜。1万曲超あるが歌いたい曲が意外とないことが難点。編集加工は禁止
- ④耳コピ:昔は難しかったが今はAIを駆使すれば比較的簡単。技術が身につき、結局一番速い
- ⑤ステムスプリッター:個人使用はかろうじてOKだが公開はNG。歌ってみたには使えない
- おすすめは①→③→④、もしくは最初から④の耳コピ。探す手間・権利確認・クオリティ管理を考えると自分で作った方が速い
- 完コピは必要なし。まずその曲に聴こえるレベルを目指し、そこから完成度を上げていく
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音源も耳コピも、迷ったら気軽に声をかけてみてください。

